相談者
(有)宇治板金工業所 代表取締役 宇治秀雄様
[talk words="◎設立:1978年
◎事業内容:板金工事業
札幌ドーム・大阪ドームや幕張メッセなど、大規模施設の複雑な形状をした屋根板金を得意とする。職人の高齢化と担い手不足に課題を抱えている。
相談内容
将来を見据えた新規事業の柱を構築し、担い手不足を解消したい
これまでは大手企業の下請工事が中心を占めている。
しかし業界全体の担い手不足と職人高齢化は当社にも影響し、受注機会の減少にもつながりかねない。
組織の活性化が喫緊の課題となっていた。
強み発見
繊細・高度な技術力
札幌ドームや幕張メッセなど、大規模かつ複雑な形状の屋根等を仕上げる、細部に至るまで手の届いた繊細で高度な技術力は大きな強みである。
職人たちは日頃から空き時間に、自らの手で折り鶴などを板金加工で制作していた。
提案・支援
夏休み向け自由研究を行うワークショップを提案
技術力を活かし、社屋スペース内の小屋を活用して子供の夏休み向け自由研究を行うワークショップ実施を提案。
プレスリリースの発信や、チラシ制作等により、ワークショップの準備をすすめた。
成果
・ワークショップの開催
夏休み期間中に開催されたワークショップは、自由研究のテーマに悩む親御さんに支持され、毎回すべて満席に。
・従業員の意識改革
当初は拒否反応のあった職人たちも、子供たちの喜ぶ顔をきっかけに自社製品の制作に前向きに。新たなオリジナル商品の制作に取り組むようになった。
代表 中村より ひと言
はじめは全く乗り気じゃなかった職人さんたちが、子供達に触れるにつれだんだん目が輝いてきたのが印象的でした。あまり間をあけず、次々と新しい取り組みにつなげられると、事業の柱として育っていくような予感です。