TRYOUT|企業支援・地域活性化・コンサルティング|北海道札幌市

企業支援・地域活性化・コンサルティング|北海道札幌市

人材が集まらないのは「業界」という固定観念のせい

 人材を募集しても、なかなか応募がこない。面接に来ても、いい人にめぐり合えない。採用しても、すぐに辞めてしまう。
経営者の方から多く聞く悩みだ。でもよくよく考えてみてほしい。これって、自分の会社に魅力がないって、自分で宣言してしまっていないだろうか?

 本当に人が足りないのか?

 1週間前の新聞記事によると、北海道の求人倍率は1.01倍。求職者1人に対して1件の求人があるという計算だ。 企業からみると、1件の求人に対してほぼ1件の応募があるという意味になる。

また建設土木業界の求人倍率は3.06倍で、求職者1人に対して3件の求人がある状態。つまり建設土木業界は、少なくとも3社の競合の中から、自社を選んでもらわなくてはならない状態だ、ということ。これを多いと捉えるか、少ないと捉えるか。ただ、この「業界」というくくりがポイントになる。

あなたの会社に入ると、何がどうなるの?

 こうした人材獲得競争の中では、自社のアピールポイントをしっかり訴えられているかどうかが重要だ。アピールポイントは待遇面だけではない。今の若者たちは、就職先を決めるにあたって、待遇以外にこうした要素も考えているようだ。
・仕事の楽しさ、社会への役立ち度
・勤務時間の長さ(短さ)
・仕事ができるまでにかかる労力
・長続き出来る仕事かどうか
・仕事をする場所
・どんな人と一緒に仕事をするのか
・自分がやったことを高く評価してくれるか
・自分が成長できるか
 これらの要素は、当然人によって求める内容が細かく異なる。
例えば「どんな人と一緒に仕事をするのか」という要素の場合、「どんな人」を求めているかは千差万別。「自分が成長できるか」という要素でも、その希望する成長の仕方も千差万別だ。
 つまり、ミスマッチを防ぐには、「どんな人と一緒に仕事ができるのか」や「どんな成長ができるか」など、上の要素1つひとつを、あらかじめ具体的に伝える必要があるのだ。

競争は、業界内だけではない

 そして、一緒に働きたいタイプの人がいたり、同じような成長ができる会社は、業界内にだけ存在しているわけではない。働きたい人は、働き口を、あなたの業界だけで天秤にかけているわけではないのだ。
 忘れてはいけないことは、働く人口が減っているということ。その減っている人口を、様々な業界で奪い合っている、というのが現状である。
 つまり、これまでの「業界」の枠組みにとらわれ、業界の慣習の中で仕事をしている限り、他の魅力があると思われる業界に、その人が流れていくのは当然のことなのである。
 ハローワークに求人票を登録しても連絡が来ない、と嘆くあなた。定型のフォーマット項目に、そのまま内容を書くだけで終わっていないだろうか?業界という枠組みを取っ払った時、アピールできる要素はまだまだあるはず。
 求人誌も、ハローワークの求人票も、すべて伝え方次第。なおかつ求人の手段は、それだけに限ったことではないのである。
 待遇面で大企業より優遇された条件を提示することが困難な中小企業だからこそ、あなたの会社を選ぶ理由を、丁寧に伝える必要がある。
 どんな会社にも、働き手があなたの会社を選ぶ、他には負けない理由があるはず。どうしてもなければ、今すぐ理由を作ればいい。その理由を簡単に作れる、組織のフットワークの軽さ自体が、売りになる。
 さあ、あなたの会社を選ぶ理由はなんだろうか?


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著者

株式会社TRYOUT代表取締役中村 領/Ryo Nakamura
77年・札幌市生まれ。
SIer・広告ベンチャーなど民間企業勤務を経て、13年よりTRYOUTを設立・代表/中小企業診断士。
14年から中小企業庁の支援事業においてコーディネーターに就任。3年間の企業支援件数は1,000件を超える。企業とともに伴走する支援家として、地域中小企業のチャレンジを応援している。

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