TRYOUT|企業支援・地域活性化・コンサルティング|北海道札幌市

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言葉の「本当の意味」を確認するだけで、コミュニケーションは格段に良くなる

 社内の風通しの悪さに困っている方がたくさんいる。その原因のひとつは、表面的な「わかったふり」のコミュニケーションにある。
 というのも僕たちが、普段なにげなく発する言葉は、同じ言葉でも、人によって捉え方が異なるのだ。言葉の「本当の意味」を確認する為の会話自体が、コミュニケーションの質を高めることにつながる。

 言葉の定義はとてもあいまい

「国産ワイン」の原材料は、国産ブドウではない。ということ、ご存知だろうか?
 ワインに詳しくない僕は、これを昨日知った。海外産のブドウを持ち込み、国内で瓶詰めしただけでも「国産ワイン」になるそうだ。
ちなみに日本のブドウで作ったワインは「日本ワイン」と呼ぶらしい。
 この事実を知らない僕と、知っている方との会話は、全くかみ合わないだろう。

僕が「日本のぶどう農家を応援するために、国産ワインをたくさん飲む!」と宣言しても、国産ワインの本当の意味を知っている方にとっては「?」となるはずだ。

このような言葉のすれ違いが、日常生活で多々起きている。そしてそれが、時にそのまま放置されている事が、組織がうまく回らない要因となっている。

本当の意味を確認する作業

最近、とある町役場職員とかわした際の会話。そのまちの特徴をうかがった。
「うちのまちは、子育てにとってもやさしいです。」
「子育てにやさしいと言っても、色々ありますよね?例えば、生まれた時に何かプレゼントがあったり。小さい頃から英語や音楽を習わせる教育体制があるとか。それとも自然の中で、伸び伸び遊ばせる環境があるのか。それらに必要な資金の援助だったり。僕の子供が受けられるやさしさは、どんなものなんですか?」
「あ、お子さんがいらっしゃるんですね!うちの町は、…」
 ここまで聞いて、やっとこのまちの「やさしさ」の「本当の意味」がわかる答えが返ってきた。このまちのやさしさとは、町民全員で子供を育てる、という意識が住民全体に根付いている点だそうだ。そしてそこから会話は、お互いの子育て論にまで発展した。

共通点が多い程、伝わった気になる

 相手との間に前提となる共通点が多ければ多いほど、先入観にとらわれ、短い言葉でも伝わった気になってしまう。相手が全く文化の異なる外国人であれば、わからない事が多いというのを前提にして伝えるので、ひとつひとつを丁寧に説明するはず。
 そしてこのように、ひとつの言葉について、僕はこういう意味だと思っているんだが、あなたは?と一歩踏み込んで確認する作業が、会話を盛り上げる。
 組織改革を進めるのに「コミュニケーションを強化する」いう話をよく聞く。
強化というのは、話をする時間を長く割く、ということではない。言葉や行動の本当の意味を、どこまで共有できているか、またそこまで十分に質の良いコミュニケーションが取れているか、という点が重要だ。
 会話の中で疑問に思った言葉の本当の意味を、一歩踏み込んで確認する作業が、相手の考え方を理解し、コミュニケーションの質を高め、組織の団結につながる。


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著者

株式会社TRYOUT代表取締役中村 領/Ryo Nakamura
77年・札幌市生まれ。
SIer・広告ベンチャーなど民間企業勤務を経て、13年よりTRYOUTを設立・代表/中小企業診断士。
14年から中小企業庁の支援事業においてコーディネーターに就任。3年間の企業支援件数は1,000件を超える。企業とともに伴走する支援家として、地域中小企業のチャレンジを応援している。

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