TRYOUT|企業支援・地域活性化・コンサルティング|北海道札幌市

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地方創生に今必要なのは、吉幾三の歌である

高度成長期からバブル期にかけて、人々はみな、競うように東京に集まった。東京は流行の最先端、そしてビジネスの中心地に育つ。

その時代に流行ったのは、こんな歌。
 「俺ら東京さいぐだ」
1984年にリリースされた、吉幾三の歌だ。
そしてこの歌は、その後ネット上で数々のリミックスが加えられ、日本語ラップの源流として今も受け継がれている。
地方創生が叫ばれる今。
東京一極集中を是正し、地方創生を進めるために必要なのは、吉幾三に
「俺ら田舎さ帰るだ」
と歌ってもらうことなのだ。

地方創生は下火?

一時に比べ、「地方創生」という言葉を耳にする機会が減ったような気がする。
Googleの検索ボリュームをみても、地方創生というキーワードは、第三次安部内閣発足の際に出た、新キャッチコピー「一億総活躍」に抜かれている状況だ。

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とはいえ今年度、地方創生で各自治体に課された「地方版総合戦略」の策定は、今後5年間にわたっての地域の方向性を決めるもの。そしてこの戦略は、5年間にわたり、取り組みとその結果を評価しながら進めなくてはいけない。作りっぱなしというわけにはいかないのだ。

人口問題の認識共有は図れているか?

昨年閣議決定された、まち・ひと・しごと創生「長期ビジョン」。これは国の今後の方向性を示したもので、いわば地方創生の骨子のようなもの。
この中で、まずはじめに書かれてあることは、
 

「Ⅰ.人口問題に対する基本認識 -国民の認識の共有が最も重要である」

つまり、僕らひとりひとりが、人口問題に対して認識を共有することが、最も重要である、と言っている。
(出典:まち・ひと・しごと創生本部  まち・ひと・しごと創生長期ビジョン(概要)
今年度、ある自治体で地方版総合戦略の策定に関する委員をさせてもらった。ただ、そこで会議に参加している限り、この共通認識が図られていないような印象を持ったものだ。人口減少社会というのが皆、頭ではわかっているものの、自分の目の前で起きている出来事のように捉えられていないのだ。

文化的な後押し

僕が暮らす北海道では、地方から札幌に、そして東京に出て行くのがカッコいい、みたいな風潮が昔からあった。今もそうなのかもしれない。
地方創生は、認識の共有が最も重要であるとすると、そうした風潮をくつがえす必要がある。そして老若男女が、地方に活躍の場がある、という認識を共有できた時に、はじめて実現するのだ。
このような共通認識を皆が持つには、なにか大きな社会のうねりのような、ムーブメントを起こす必要があるだろう。
ムーブメントには、想いを後押しするコンテンツが有効。
そのためにも、例えば当時の吉幾三の歌のような文化的なコンテンツによる後押しが、今後必要なのではないだろうか?
そんなことを、本気で考えている。

 

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著者

株式会社TRYOUT代表取締役中村 領/Ryo Nakamura
77年・札幌市生まれ。
SIer・広告ベンチャーなど民間企業勤務を経て、13年よりTRYOUTを設立・代表/中小企業診断士。
14年から中小企業庁の支援事業においてコーディネーターに就任。3年間の企業支援件数は1,000件を超える。企業とともに伴走する支援家として、地域中小企業のチャレンジを応援している。

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