TRYOUT|企業支援・地域活性化・コンサルティング|北海道札幌市

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「乾けない世代」と新しい経済

2018年、はじめての出張は美深町まで。
稚内と旭川のちょうど真ん中あたりに位置する町だ。

20歳で起業し、現在3期目を迎える23歳の若者からの、新規事業の相談であった。

話は変わるが、年末年始にかけて少し時間があったので、本を数冊読んだ。
様々な切り口で著してあったが、手に取った数冊とも書いてあったことはほぼ共通しており、僕らより上の世代と、僕らから下の世代との「価値観に対するギャップ」であった。



モチベーション革命稼ぐために働きたくない世代の解体書 (NewsPicks Book)

Brand : 幻冬舎


  • 僕らより上の世代を、戦後のなにもないところから、その「ないものをいかに埋めるか」というのがモチベーションだった「乾いた世代」
  • 僕らより下の世代を、生まれた時から「ないもの」がない、「乾けない世代」

とそれぞれ表し、「意味合いを求め」「シェアすることを良しとし」「好きなものにトコトンはまること」をモチベーションとする「乾けない世代」が、これから世の中の中心となることを示していた。



お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

Brand : 幻冬舎


価値とは①有用性としての価値(どれだけ実用的か)②内面的な価値(感情に訴えかけ、起伏をおこすようなもの)③社会的な価値(社会の持続性を高めるようなもの)に3分類され、従来の資本主義で重視されていた①有用性としての価値、以外にこれから②③の価値が重視されていく。

これらの価値を媒介するプラットフォームは、すでにビットコイン・トークンエコノミー・VALUなどによって顕在化しており、経済のあり方が変わろうとしている。


これらの本を目にし、また今日のような23歳の起業家など「乾けない世代」からの相談が増えるにつれ、これまでの「利益」「売上」追求の有用性のみを軸とした経営に対する違和感を、とてつもなく感じる。

本には、

・人は、自分が生まれた時に既に存在したテクノロジーを、自然な世界の一部と感じる
・15歳から35歳の間に発明されたテクノロジーは、新しくエキサイティングなものと感じられる
・35歳以降になって発明されたテクノロジーは、自然に反するものと感じられる
ダグラス・アダムスの法則(「お金2.0」より)

とあった。

40歳の僕自身は、来たるべき「新しい経済」に対してワクワクする期待と、自分がいつまで役に立ち続けられるのかという危機感が入り混じりった状態にある。

だが、いずれにせよ僕にできるのは、これからも新しい概念を理解し続け、そして世の中にフィットさせるお手伝いをしながら、ひとから感謝される技量を身につけるのみであることは、不変の原理原則なのだろう。

著者

株式会社TRYOUT代表取締役中村 領/Ryo Nakamura
77年・札幌市生まれ。
SIer・広告ベンチャーなど民間企業勤務を経て、13年よりTRYOUTを設立・代表/中小企業診断士。
14年から中小企業庁の支援事業においてコーディネーターに就任。3年間の企業支援件数は1,000件を超える。企業とともに伴走する支援家として、地域中小企業のチャレンジを応援している。

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