TRYOUT|企業支援・地域活性化・コンサルティング|北海道札幌市

企業支援・地域活性化・コンサルティング|北海道札幌市

たくさんの経験が、未来予測の精度を高める

 創業を前に、はじめの一歩がなかなか踏み出せない、という方がよく相談に来る。会社を辞めて、ぜひやってみたい。なんとなくうまくいきそうな気がする。でも本当にやっていけるか不安があり、僕の所に事業内容を確認に来る。

経験が想像力を膨らませる

そうした方達からは、「こんなアイデアを思いついて、売れると思うんですが、どうですか?」という質問が投げかけられる。中には、機能的な女性用下着を思いついたんですが、売れると思いますか?と、男性の僕に相談される方もいた。
僕は自分の経験から、自分なりの見解を伝える。ただ、女性用下着を僕が着けることは恐らくないだろうから、それを着用する方の気持ちになる事は、なかなかできない。したがって、それが売れるかどうかは、僕も自分のこれまでの経験から、推測するしかないのだ。一緒になって想定されるお客さま像を考え、仮説を立てる。

答えを出すのは誰?

 例えば、その下着が売れるかどうか、結果を知っているのは誰だろうか。下着に詳しい友人?デパート店員?ファッション評論家?誰に聞いても、その方達なりの見解を伝えることはできるだろう。ただ、絶対大丈夫という答えは、恐らく誰も出せません。売れるかどうか、その答えを持っているのは「将来買うであろうお客様」しかいないのだ。

経験が判断基準を作る

 だから、まずしなくてはならないことは、将来お客様となるであろうタイプの人に、沢山会って話を聞くことだ。そこで、売れる要素、ダメな要素を整理すること。その生の経験や生の声が、自分のビジネスセンスを磨き、判断基準を作る。そして最終的に判断するのは、他の誰でもなく、自分。判断するための、想像力を働かせる材料として、色んな人生経験を重ねておくしかないのである。
 思うだけでは、何もことは進まない。アイデアだけで軌道にのるほど、簡単でもない。そして創業するかしないかの決断は、他人が下せるものではない。本当に創業を考えるなら、まず自らたくさん動いてみること。
 創業する人生と、しない人生があって、どちらの人生を歩むかを決めることの方が、ビジネスアイデアよりも先である。
 ぜひ皆さんの想いとアイデアを僕にぶつけてほしい。そして動いてみた結果を教えてほしい。答えの出し方を一緒に考えたいと思う。


著者

株式会社TRYOUT代表取締役中村 領/Ryo Nakamura
77年・札幌市生まれ。
SIer・広告ベンチャーなど民間企業勤務を経て、13年よりTRYOUTを設立・代表/中小企業診断士。
14年から中小企業庁の支援事業においてコーディネーターに就任。3年間の企業支援件数は1,000件を超える。企業とともに伴走する支援家として、地域中小企業のチャレンジを応援している。

お問い合わせ

講演依頼・相談予約・その他お問い合わせは