TRYOUT|企業支援・地域活性化・コンサルティング|北海道札幌市

企業支援・地域活性化・コンサルティング|北海道札幌市

勇気の積み重ねが、売上と自信をつくる

誰にでも、気の進まないことはある。特に苦手意識のあることは、なかなか重い腰が上がらない、というのはよく経験すること。ただ、ちょっとだけ勇気を出して取り組んでみることで、大きな成果につながるケースがあった。

繁盛店だが儲けがない

つい5日ほど前、うれしい知らせが届いた。


老舗のギャラリー喫茶。展示スペースが併設された、軽食&喫茶店。地域の憩いの場であり、集客力は十分だが、儲けにつながらない。僕が訪問した平日昼間も、喫茶利用の主婦や高齢者のグループで満席、大変なにぎわいだった。そしてギャラリーも、既に来年までレンタル予約で埋まっている状況。ただし、いずれも儲けに結びついていない。


にぎわっているのに、儲けにつながっていないのであれば、それはそもそもビジネスとして成立していない。
収入を増やすか、支出を減らすことをしなくてはならない。ただこれまで、さまざまな改善策が提案されたそうだが、なされては消え、効果が出たものはほとんどなかったそうだ。売上・利益アップにつながりそうな提案だったのかもしれないが、実行するのには、気が進まないことだったのだろう。

お金を稼ぐことが「悪」という勘違い 

こうした経緯を事前に聞いた上で、社長と面談をした。そして、さまざまな提案に対する取り組みが進まない理由を確認してみた。すると、返ってきた答えは…
「怖い」という言葉。
これまで何十年も、お客様に寄り添って、お客様のためにいい商品・サービスを、どこよりも安く提供してきた。その結果ついてきてくれたお客様に負担をかけるような取り組みはしたくない。お客様に負担をかけることで、離れていってしまうのが怖い、という返答だった。きっと、自分たちの価値を客観的に測れずに過小評価した結果、適正なお金をもらうことを「悪」だと思っていたのだと思う。

目をつぶって飛び込む覚悟

僕は、「イヤだ!」直感的に感じることを、何かひとつ覚悟を決めて取り組んでみることをススメた。そして、きっと実行をためらうであろう「ギャラリーのレンタル料金値上げ」を提案した。


値上げは、お客様に大きな負担をかけることであり、社長にとって一番気が進まないことだったと思う。ただ僕は、来年まで予約が埋まるくらい支持されているギャラリーは、その「価値に対して安すぎる価格」を上げたとしても、利用者はそんなに離れないだろうと思い、取り組みを提案した。


うれしい知らせとは、この取り組みの結果。覚悟を決めて、値上げに取り組んでいただき、結果的に価格を倍に値上げしたにも関わらず、来年まで埋まっていた予約のキャンセルはゼロ。売上が2倍になった。
この成功体験が自信となり、他の改善策についても前向きに取り組んでみる、という気持ちになってくれたようだった。人も企業も、こうやって自信を積み重ねていくんだろう。


怖くてできないでいることや、やろうと思うと「イヤだ!」という感情が湧き出てくること。これらを、勇気を出して取り組むだけで、大きな成果につながることがあることを、教えてくれた事例だった。
何でもやってみないと、自信につながらない。みなさんは勇気が出なくて、取り組めていないこと、ないだろうか?


チャレンジの蓄積が、売上と自信をつくるのだ。


著者

株式会社TRYOUT代表取締役中村 領/Ryo Nakamura
77年・札幌市生まれ。
SIer・広告ベンチャーなど民間企業勤務を経て、13年よりTRYOUTを設立・代表/中小企業診断士。
14年から中小企業庁の支援事業においてコーディネーターに就任。3年間の企業支援件数は1,000件を超える。企業とともに伴走する支援家として、地域中小企業のチャレンジを応援している。

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